2022年10月10日の週のおしらせ

★明日10日体育の日とと11日(火)はお休みをいただきます。野菜便もお休みです。
★12日(水)、鷺ノ宮・ジュリエーゼさんで「小さなつばくろ」営業します。
★江古田店は12日(水)~13日(木)が営業です。
★来週のパン販売はイマさんです。

今週の小咄は「小学生の自由研究」

 独自の理論で森林再生を実践している高田宏臣さんの新しい本を、一緒に竹林整備をやっている和ノ屋さんが紹介してくれました。

以前に読んだ『土中環境』がさらにやさしくなった『よくわかる土中環境』。写真やイラストが増えて、わかりやすさがパワーアップ。この本ができたきっかけは、熱海の土石流災害に関心を持った山口県の小学6年の女の子からの質問に答えたことから。

この子はニュースや新聞が土石流の原因を盛り土と雨量と伝えていることに対し、「でも、盛り土を押し流す水がどこから、どうして出てきたかがわからなければ、本当の原因はわからない」と疑問を持ち、調べているうちに高田さんに行き当たったのだそうです。

高田さんに質問をし、自分で熱海まで出かけて、山や川や海の状態を観察して、災害の原因はより上流の森林伐採や開発の影響にあるという自由研究をまとめあげました。

自由研究には、山・川・海はつながっていて、土の健康が自然と自分たちを守ることがわかったとあります。ところが、自分の家の近くの山を見上げると、尾根は削られてアンテナが立ち、山の中腹まで切り拓かれて宅地造成され、川はコンクリートで固められている…。そう続けたあと、最後をこう結んでいます。

「私が大人になったら保ごかんきょうチームを作って、山の土を健康にして、参加者に木を植えてもらうイベントをやろうと考えています」

 これからまだ何十年も生きていくこの子が、世界の各地を毎年襲う自然災害のニュースを見たり、自分の周囲の自然破壊を見ながら、どれほど不安な気持ちでいることだろうと思い、なんだか涙が出てきてしまうのでした。

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