2021年10月4日
二十四節季と七十二候の話
季節は秋分から寒露へ。
朝晩は冷え込んで、草に冷たい露が降りるようになりますが、気持ちのいい晴天も多く、夜空もきれいな季節です。
秋分の末候「水、はじめて涸るる」から、寒露の初候「鴻雁、 来たる」へ。
つばめたち夏鳥が 日本を離れたのと入れ違いに、 白鳥や雁など、冬の渡り鳥たちが飛来し始めます。春、清明の 次候「鴻雁、北へ帰る」と対になっています。
そして、10月13日くらいからは第五十候「菊の花、ひらく」。
旧暦9月9日は古代中国で縁起の良い数字とされた奇数の 中でも最大の九が重なる「重陽の節句」。今年は10月14日 です。菊の花を浮かべたお酒で長寿、無病息災を祈る行事があったそうです。
田んぼでは稲刈りシーズン。
刈り取った稲を機械乾燥ではなく、天日干しにする「はざがけ」 が立ち並ぶ風景は美しいもので す。そんな風景が消えずに残っていくことを願っています。
店主のつぶやき
秋になり、里芋の入荷も近づいてきました。
農家さんをたずねると、畑の中でもひときわ目をひく里芋の葉っぱ。トトロ がバス停で傘にしていたアレです。
原産はインドシナ半島あたりだそうで、スコールにも耐えられるように丈夫で撥水性のある葉っぱになっているのですね。また、あの大きな葉っぱ で太陽光をキャッチすると同時に、 日陰をつくり出して地面の乾燥を防ぐのだそうです。
農家のおばあちゃんも「里芋の葉は座布団くらい大きくなるといい」と 言っていました。
