大寒

二十四節季と七十二候の話

ついに第七十一候までたどりつきました。ようやく一年が巡ります。


春が近いことを知らせるようにキジが鳴き、ふきのとうが顔を出すと、そのあとに二十四節季の
「大寒」を迎えて、ふたたび地上は凍てつく寒さに覆われます。

陰と陽がせめぎあいながら、ゆらぎながら、だんだんと移ろっていきます。第七十一候では、沢は夜から明け方には凍りつき、昼間は解けて流れをつくることをくり返して、次第に厚い氷に覆われ、やがて閉ざされます。

雪が積もることの少ない関東平野部の畑でも、土は凍ったり解けたりをくり返すため、とくに大根などはその影響を受けて、上のほうがふにゃふにゃと柔らかくなってしまうことも。それでも中にスが入ってしまわない限りはかえって甘さが増しておいしくなったりするのですから不思議なものです。


春はすぐそこまで来ています。

店主のつぶやき

先日の大寒波のとき、折あしく仕事で札幌に行っていて、飛行機遅れでたいへんな道中となりました。雪の吹きつけるバス停で空港へのバスを待っているとき、ふと太陽のことを古くからお天道様と呼ぶことが思い出されました。

温暖化の心配とはまた別に、地球がゆっくりと氷河期に向かっているという説もあるそうで、「やっぱりお天道様を大切にしなくちゃいけないなあ」と思いながら帰ってきました。

「お天道様が見ている」という言葉もあります。お天道様に見られて恥ずかしくない商売をこれからもずっと続けていこうと思う2022年のスタートです。

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