霜降 〜 立冬

2021年11月1日

二十四節季と七十二候の話

季節は秋から冬へ。

秋の最後を飾る第五十四候「もみじやツタ、黄ばむ」。
澄んだ空気の向こうに見える山々がすこしずつ色づき始めるときです。

店主の住む上州・群馬県は山国。一年でもっとも美しい季節です。
山道をドライブするだけで、そこかしこに美しい風景と出会うことができます。

そして、続く第五十五候「山茶花、はじめて開く」。

これが立冬の初候、冬のはじまりです。「山茶花が咲く前までに」という慣用句を聞いたことがありますが、「冬が始まるまでに」という意味なんですね。

寒い空気の中で色あざやかに咲く山茶花、とても好きな花のひとつです。
その後寒気はさらに強まり、冷え込みの強い朝には霜や霜柱が見られるように。
地面が凍るともう野菜の朝採りは難しくなり、前日の夕方獲りとなります。

太陽の光をめいっぱい浴びた夕採り野菜は朝採りよりおいしいという説も。

ぜひお楽しみに。

店主のつぶやき

和ノ屋さんの干し柿づくり、干し芋づくりを手伝うため、もはや「心の古里」と呼びたいほど大好きな場所、秋畑集落へ。

たいした戦力にもならない不器用な店主ですが、いつものように喜んで迎えてくれて、そしていつものように青空の下、伏せたコンテナをテーブル代わりにして美しくておいしいお昼ごはん。

使われている素材ひとつひとつが食卓の話題となり、それがまたごはんをおいしくしてくれます。「極楽」とはこの時間のこと。

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