大 暑 → 立 秋

2021 年7月 26 日

二十四節季と七十二候の話

今年の立秋は 8 月 7 日。こ の日は旧暦 6 月最後の日で、 夏の終わりです。


第三十五候では夏の陽ざし に射抜かれた地面が熱をもって 蒸し暑い熱帯夜をもたらし、や がて第三十六候になると、激し い夕立が降る数日間。むくむくと 立ち昇った入道雲がもたらす夕 立が熱くなった地面をたたき、一 時の涼をもたらしてくれるのが子 どものころから大好きでした。


また、局所的に降る夕立は 「馬の背を分ける」と言い、馬の背のこちら側は降っているのに、 反対側は晴れているというよう なはっきりした境界線があること があります。幼いころ、その境い 目を探して、夕立の中自転車を 走らせたことが何度もありまし た。


第三十七候は立秋の初候で ある「涼風、いたる」。秋の気配 が風の中に少しずつ混ざり始め ます。畑では夏野菜の収穫に 追われながら、秋野菜の種まき や草取りなど、大忙しの日々が 続いています。

店主のつぶやき

真夏の農作業は本当に大変だと思っていましたが、農家さん の中にはこの季節、かえってのんびりとした暮らしを営んでいる人 もいます。


ある自然栽培の農家さんは、早朝から畑に出て、お昼前には ひと段落。そのあとは幼い娘さんをつれて、近くの川へ遊びにい き、お弁当を食べてから昼寝。午後はフリータイム。


ある新潟のお米農家さんは、やはり朝早くから田んぼの草取り に入り、日が高くなるころにはひと段落つけ、友達の漁師さんが 持ってきてくれるという魚を焼いて、ビールを一杯。そのあとは昼 寝。


ぼく自身もやってみてわかりましたが、早起きして田んぼの草取 りをした日の一日の長いことといったら。ひと働きしたあとに、のん びりする時間も、どこか涼しいところにでかける時間も、まだまだた っぷりある。「なかなかぜいたくだなあ」と思うのです。

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