2021 年7月 12 日
二十四節季と七十二候の話
7月12日前後からは第三十 二候、「蓮、はじめてひらく」で す。泥の中から出でて、美しい 花を咲かせる蓮は古来より清浄 さの象徴。朝日がのぼる頃に花 ひらき、昼には閉じてしまいま す。これを3~4日繰り返したあ と、花は閉じることなく散ってしま います。そんなはかなさもまた日 本人に愛されてきた理由だろうと 思います。
第三十三候の「鷹、すなわち 技を習う」は現代ではなかなか なじみのない風景となってしまいました。鷹の子が大空を自由に 飛翔するための技をおぼえ、巣 立ちに備えるのがこの時期なん ですね。鷹狩りの歴史は古く、 紀元前 1000 年ごろからといい ます。何千年もの間、森の王 者として食物連鎖の頂点にい た猛禽類。これから先の地球 にもその美しい姿で飛び続けて ほしいと思います。
第三十四候は初夏に山々を 紫色に彩った桐の花が実を結 ぶときです。翼のある種は風に 乗って飛んでゆきます。

店主のつぶやき
前号に続き、田んぼの話題。
田んぼの草取りを一緒にやっていたときの弟の一言。 「今日はもう終わりにしよう。がんばると疲れるから」。
・・・なんという名言。
「疲れてもがんばれ」と言う人は体育会やビジネス界にたくさんい そうですが、「がんばると疲れるから」とは。いい言葉だなあと感 心してしまいました。
なぜだか日本人はついついがんばりすぎてしまう人が多い気が します。
疲れないように、がんばりすぎず、秋までかかる米づくりをちょっと ずつ、できる範囲でやっていく。多少、雑草が生えたって、できあ がった米がすこし雑穀米になるだけのこと。
自然とともに暮らす、というのはそういうことなのだと思います。
