2021 年 5 月 31 日
二十四節気と七十二候の話
夏の“気”がそこここに満ちて、 陽ざしが強くなると、二十四節 季の「芒種」です。「芒(のぎ)」 はイネ科の穂先にある針のような 毛のこと。昔から、小麦の刈り 入れや田植えなど、イネ科の作 物に関わる仕事をする時期とされてきました。
冬の間に見つけたカマキリの たまごから、カマキリの子どもが 無事に孵ったあとを見つけるとう れしくなります。草むらの凶暴な ハンターであるカマキリは昔から 昆虫好きの子どもに人気で、しかも害虫をどんどん退治してくれ るので農家さんからも重宝がら れてきました。
きれいな水の流れる里では蛍 が舞い、そして梅林の梅が美し いグラデーションに色づきます。 「梅雨」という言葉の語源は諸 説ありますが、梅が色づかせる 雨、と考えるのが最も美しい解 釈だと思います。6 月(陰暦 5 月)の別名に「梅の色月(うめ のいろづき)」という言い方もあ るそうです。
七十二候も 1/3 を過ぎました。

店主のつぶやき
去年、たくさんのおいしいにんじんをつくって出荷してくださった群 馬県伊勢崎市のいがらしふぁーむさんを訪ねました。
出荷開始になる大根やカブの試食と、畑を案内してもらって、 野菜の生育状況を見せていただくのが目的です。
定植(ポットで育てた苗を畑に植えること)されたばかりの苗や、 地播きで播いた種から出てきたばかりの芽が強い陽ざしに負け ずに風にそよぐ姿に思わず「がんばれ!」と声をかけてきました。
「今年はいろいろな種類をやるんですね」 「いやあ、去年はコロナもあってどうなるかわからないし、ちょっと サボっていたんですよ。だから、今年はがんばってみようかな、と」
私たちのリクエストで挑戦してくれたサラダごぼう、つばくろイチオ シのインゲン「サクサク王子」など。これから豪雨や強風など、い ろいろな試練、苦難をくぐり抜けて、どうか無事に育ってほしい!
つばくろの店頭でみなさまにお渡しできるときまでもう少しです。
